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Pick UP!ハマのみらい 「 東京芸術大学出身の2人のママが開発した育児バッグ」

    ベビーカーに装着し、必要な物をすぐに取り出すことのできるMEMORABのバッグ

    お子さんとのお出かけは楽しいけれど、気づけば荷物がいっぱい。
    ベビーカーにかけたバッグもごちゃごちゃになり、探したいものがすぐに見つからない……。

    そんな悩みを抱えているパパやママも多いのではないでしょうか?
    そのストレスを解消してくれるのが、「MEMORAB」のベビーカーバッグです。

    老若男女を問わず持ちやすいデザインでありながら、子どもとのお出かけに必要なアイテムがしっかり収まる収納力。実際の育児シーンを細かく想定し、何度も試行錯誤を重ねて誕生しました。

    今回は、開発者である田島さんと高森さんに、誕生のきっかけや込めた想いを伺いました。

    MEMORAB代表の田島さん(左)と共同開発者の高森さん(右)

    「ちょうど良いものが見つからない」から始まったバッグづくり

    「ベビーカーにかばんをかけている人は街でよく見かけますが、どうしても荷物がごちゃごちゃしがちになってしまいます。ベビーカーにフィットするバッグって実は少ないんです。毎日使うものだからこそ、もっと機能的でデザイン面でも合うものがあればいいのにと思い、自分で作ることにしました」

    そう語るのは、MEMORAB創業者の田島さん。
    ご自身の育児経験や、街で見かける他のママの姿が、バッグ開発のきっかけとなりました。

    育児バッグを作る。
    そう決意したとき、田島さんが声をかけたのは、東京藝術大学時代の同級生であり、同じく子育て中のママである高森さんでした。

    「田島さんとは真逆で、私は徹底的に機能性を重視するタイプ。夫と兼用する育児バッグは、『何をどこに入れるか』『おむつをいくつ持っていくか』といった持ち物への共通認識を持てるようなものがいいと思いました。いちいち説明しなくて済むし、育児の分担も自然にスムーズになりますよね」

    「ダサいものは持ちたくない」とデザイン性を重視する田島さんと、
    ガジェットのひとつとして機能を追求する高森さん。

    それぞれ異なるこだわりを大切にしながら、何度もシミュレーションを重ね、
    お出かけ時のママやパパの動きを徹底的に検証しながら改良を繰り返しました。

    こうして2年の歳月を経て、MEMORABは誕生したのです。

    年代・性別問わず誰にとってもオシャレで便利なアイテム

    従来の「ママグッズ」とは一線を画すデザインに

    「パパが持っても違和感のないデザインにしたかったんです」

    自身も子育て中のママである田島さんは、育児バッグの多くが花柄やリボンなど「女性らしさ」を強調したデザインであることに違和感を抱いていました。そこで目指したのは、夫婦でシェアでき、誰が持っても自然になじむユニセックスなデザイン。バッグを通して家族の会話や連携を支える存在になれば――そんな思いが込められています。

    「かわいらしいデザインが好きな方ももちろんいますが、私自身はもっとシンプルでクールなものが好きでした。ところが、そういうテイストの育児グッズってあまり多くないんです。実際に街中で人々の装いを観察したり、周囲に意見を聞いたりしながら、何度も試作と改良を重ねました」(田島さん)

    一方高森さんのアイデアから生まれたのが、MEMORABを象徴する代表的なアイテムのひとつ、鮮やかなオレンジのバッグです。他ではあまり見かけない色合いながら、発売後には大きな反響を呼びました。

    「私は普段モノトーンの服が多いので、バッグに鮮やかな色を取り入れるとコーディネートのアクセントにもなるんです。市場にはあまりない色でしたが、実際に出してみたら想像以上に好評でした」(高森さん)

    防水・大容量。育児の“予想外”に備える抜群の機能性

    育児は、いつも予想外の連続です。
    MEMORABのバッグは、そんな日常に寄り添えるように、細部までこだわって設計されています。

    ベビーカーにぴったり収まるサイズ感、大容量で必要なものをすっぽり入れられる設計、防水性と強度を兼ね備えた素材。ペットボトルひとつとっても、子ども用・保護者用・ミルク用と3本必要になることもあるからこそ、十分に対応できる収納力を備えました。外からは中身が見えないフラップ構造もポイントです。

    「特に子どもが歩き出すと、すぐにどこかへ行ってしまう。だから、片手でも扱えて、すぐに中身を確認できて出し入れしやすい構造は必須なんです。突然動き出しても目を離さずに済むように」(高森さん)

    さらに、防水性も抜群です。


    「この前、水筒の中身がバッグの中で全部こぼれてしまったことがあったのですが、中に水がたまるだけで、外には一滴も漏れなかったんです」(田島さん)

    その秘密は、使用している素材にあります。

    MEMORABのバッグは、2種類の生地を採用しています。
    スポーツ用品でおなじみの「ダブルラッセル」を使った〈NEST(ネスト)〉と、軍用に開発された「バリスティックナイロン」を使った〈HAWK(ホーク)〉。

    どちらも通常の数倍の強度を誇り、防水性にも優れています。

    ただし頑丈すぎるため針を通すのも一苦労。開発には多くの試行錯誤が必要でしたが、妥協せず理想のバッグを追求し続けました。

    家族でシェアできる育児ツールとして

    「夫がパパになるバッグ」
    これが、MEMORABのコンセプトです。

    育児は、ママが一人で抱え込むのではなく、家族で分担するもの。
    時代に合った、誰でも使えてシェアできるバッグを目指しました。

    「私は仕事をしながら自宅で育児をしているので、祖父母に子どもを預けることがよくあります。このバッグがあれば、祖父母も荷物の準備に迷うことなく出かけられるので、とても助かっています」(高森さん)

    パパ・ママはもちろん、おじいちゃん・おばあちゃんなど、育児に関わるすべての人が迷わず使える。
    デザインと機能の両方に徹底的にこだわったからこそ、育児を支える心強い味方となりました。

    育児の必需品「お尻ふき」専用のポーチ。
    必要な時にサッと取り出せる!

    子育ての時間を豊かに

    細々とした小物も、一目で見つけることができる


    「母親だから」「父親だから」という固定観念にとらわれず、夫婦で一緒に子育てを楽しむ時代へ。
    時代の変化とともに、子育てのあり方も変わってきています。

    「ひと昔前までは、お母さんだけが育児グッズを選んだり、お父さんがお母さん用にとプレゼントするのが一般的でした。でもこれからは、夫婦で一緒に選ぶことが当たり前になっていくと思います。街で小さなお子さんを連れている方を見ると、“一緒に戦う仲間”を見つけた気持ちになります。少しでも多くの親御さんの負担を軽減できれば嬉しいですね」(田島さん)

    「小さな子どもと一緒にいられる時間は、決して長くはない、貴重なもの。その限られた時間を、豊かに過ごせる人が増えてくれたらいいなと思います」(高森さん)

    家族をつなぎ、子ども過ごす時間をより豊かにしてくれる。
    MEMORABのバッグは、これからの時代の育児を支えるアイテムなのです。

    ◇インタビュー・撮影:辺見美咲 ◇編集・デザイン:ココハマ

    「MEMORAB」

    〇公式HP:https://www.memorab.jp
    〇インスタグラム:https://www.instagram.com/memorab_jp/#

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