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Pick UP! ハマのみらい「横浜こども食堂」


一万食の提供 広がる支援

ももふねキッチン調理スタッフ

横浜西区のこども食堂「ももふねキッチン」が、6月に提供開始から1万食を越え支援の輪が広がる。

ももふねキッチンは、東京牧場株式会社(本社:東京都檜原村)の横浜フードラボスタッフらが、コロナ禍で地域に貢献したいとの想いから、会社の設備や食材を利用できないものかと考え、毎週金曜日にカレーを提供する事になり、6月に延べ1万食を超えた。

同じカレーではつまらないと、毎週違うカレーを考案し開始から1年で50種類のカレーメニューを開発した。こどもたちの反応も上々であると同時に、定期購入する母親からも、こどもがアスパラガスを食べるとは思わなかった等と、野菜嫌いのこどもたちの食育にも一役買っている。

食材は旬により、地方の農家からこども食堂への寄付として届けられるものを利用しているが、メインのお米は東京牧場が三重県鈴鹿市の自社水田で育てる自家米。

一回200人分で炊くお米も、10升を超え大釜で炊くご飯のおいしさもあるが、三重の自社水田は、減反で利用されなくなった不耕作地を復活させ、農薬を使わないようにゆとりある植え方をした事で、単位面積当たりの収穫は減るが、病害虫も少なく伸びやかに育つという、いわば、昔ながらの農家用の自己消費米の作り方を踏襲しているという。

東京牧場 鈴鹿農場長の飯場さんは、「減反された田んぼが復活するのは嬉しい。日本人には米が合っていると思うし、こどもたちが米食を楽しんでくれれば作りがいがある。米作りにも興味を持ってもらえれば」と言い、近隣から米作りボランティアも参加してくれ、年間10万食までお米の増産が可能としている。

週替わりの味

好評のアスパラガスカレー

横浜フードラボには、大学生のボランティアスタッフも多い。アクアポニックスという技術を利用して水耕栽培でレタスを育てる工学系の大学生、管理栄養士を目指す女子大学生は、味の面だけでなく栄養面からもこどもたちをサポートする。

味に変化をつけながら、食べず嫌いをなくしてもらいたいとの思いから、具材やトッピングに工夫したカレーを出している。写真のアスパラガスカレーでは、茎の部分を細かく切ったものを、バターと一緒にごはんに混ぜこんで出したところ、大変好評だったという。

最新の調理機器

東大生インターンが200人前を調理

横浜フードラボには、ドイツ製の最新調理機器が導入され、コンピュータと接続されている。調理データも記録されるので、安全・安心を最優先に新メニューのプログラム開発に積極的な挑戦をしていることにより、今までは年単位の調理実習が必要だったローストビーフなどが、料理初めての人が1日目で実現できるようになったという。

東京牧場では、こども食堂活動の資金をはじめ食材など寄付を受け付けている。
詳細は 電話 0120-256-800 または 電子メール staff@tokyofarm.co.jpまで。
こども食堂「ももふねキッチン」のホームページはこちら

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