コンテンツへスキップ

第4回 商業写真師「下岡蓮杖顕彰碑」

    下岡蓮杖顕彰碑

    日本の商業写真師の草分けとしては、下岡蓮杖と上野彦馬が挙げられます。
    下岡蓮杖は伊豆の下田に生まれて育ちました。 
    幼少時代には絵描きに憧れて日本画を習っていたそうですが開港後に下田に着任したアメリカ総領事ハリスに給仕として雇われ、ハリスの副官であるオランダ人通訳ヒュースケンから学んだ写真術に興味を惹かれました。その後、横浜に出てからアメリカ人写真家のウンシンと出会い、その助手からも写真術を習いました。
    ウンシンが横浜を離れる時にカメラや薬品を譲り受けたのを会に野毛に写真店を開きましたが、日本人は、姿形をそっくりそのまま再現する写真は「魂を抜かれる」といった迷信が生じて、写真には馴染もうとはしませんでした。

    1862年(文久2年)弁天通りに場所を変え、日本で初めての写真館と言われる「相影楼」を開業しました。
    写真技術の向上や世間の理解もあり次第に繁盛してくると、ほぼ同時期に長崎に写真
    館を開業した上野彦馬とともに、写真師・蓮杖の名は徐々に広まって行きました。
    下岡蓮杖の功績を記念して馬車道・弁天通に設置された円錐形の像の上部には、1839年フランスで発明された写真機「タゲレオタイプ」のオブジェが鎮座しています。

    取材場所詳細
    場所:下岡蓮杖顕彰碑
    住所:横浜市中区太田町・馬車道 ★地図